イメージ管の選び方(FOMの目安)
グレードはFOM(Figure of Merit:解像度×SN比)で表します。数値が高いほど暗所での像が明るく、ノイズが少なくなります。白色蛍光(WP)は白黒に近い像で、物体の認識がしやすいとされています。以下は用途別の目安です。
FOM1600+入門〜訓練用途。市街地や月明かりでは十分。
FOM1960+〜2400+森林・新月下でも実用。性能と価格のバランス帯。
FOM2600+最上位。極低照度での像質を優先する方へ。
FOMは光電面の世代が異なる管同士の比較には向きません。用途(市街地/森林/新月下)と予算を添えてご相談ください。
用語説明
IMAGE INTENSIFIER (I.I.)イメージインテンシファイア
ナイトビジョンの中核部品。光電面で光を電子に変え、増幅した電子を蛍光面に当てて明るい像にします。同じ機種でも搭載する管のグレードで性能が変わります。MCPマイクロチャンネルプレート
第2世代以降の管に入っている、ハニカム状のガラス微細管の板。ここで電子が増倍されます。RESOLUTION (lp/mm)解像度
1mmあたりに識別できる白黒の線のペア数。数値が高いほど細部まで見分けられます。SIGNAL-TO-NOISE RATIOSN比
信号とノイズの比。高いほど低照度でもちらつきの少ない、コントラストの高い像になります。PHOTOCATHODE SENSITIVITY (µA/lm)光電面感度
2856Kの光源下で1ルーメンあたりに出る電流。感度の目安ですが測定条件がメーカーで異なります。Photonisのデータシートには記載がありません。EQUIVALENT BACKGROUND ILLUMINATIONEBI
入力光がないときの蛍光面の明るさ。低いほど微弱光への感度が高いことを示します。FIGURE OF MERITFOM
解像度×SN比。性能の目安ですが、光電面の世代が異なる管同士の比較には向きません(分光特性と試験光源が異なるため)。HALOハロー
明るい光源の周りに出る光の輪。MCPに起因し、小さいほど街灯の多い市街地で有利です。AUTOGATEDオートゲート
電源を高速にオン・オフして、明るい場面でも解像度を保ちながら管の寿命を延ばす機能。AUTOMATIC BRIGHTNESS CONTROLABC
MCPの電圧を自動調整して出力の明るさを一定範囲に抑える機能。BRIGHT SOURCE PROTECTIONBSP
光電面側の電圧を制御して管の負担を減らす機能。明るい場面では画質が下がるのがトレードオフです。WHITE PHOSPHOR (WP)白色蛍光
一般的な黄緑のP43ではなくP45蛍光体を使い、白黒に近い像にしたもの。物体の認識がしやすいとされています。THERMAL VISIONサーマル
物体が放つ長波赤外線をマイクロボロメータで検出します。周囲の明るさに関係なく、霧や煙越しでも温度差で人や車両を見つけられます。主なイメージインテンシファイア(最低保証値)
型式FOM解像度 lp/mmSN比感度 µA/lm
Harder Gen3 FOM2100—70301800
Harder Gen3 Alpha FOM1800180064251800
Photonis 4G—6427〜28N/A
Photonis ECHO16005723N/A
Photonis ECHO+20005725N/A
Photonis Gen2+ Commercial—3012270
各値はメーカー公表の最小値(当店の用語説明ページに掲載してきた数値)。FOMは製品グレード名で、解像度×SN比の計算値と一致しない場合があります。仕様は予告なく変更される場合があります。Gen2+ Commercialは軍用仕様を満たさないため民生用として販売されています。